カーンとバラック
◆ バイエルンにはいません。
カーンとバラックはバイエルンにいません。カーンが自身のライセンスに関して非常に厳しいことが要因です。
参考リンク:uefa.com『ピッチでも法廷でも画面でも、カーンは戦う』
ピッチでも法廷でも画面でも、カーンは戦う
文:アンドリュー・ウォーショー
今この記事を読んでいる間にも、ヨーロッパ全土の子供たちはコンピューターゲームでサッカーを楽しんでいるであろう。近代科学技術の発展により、ファインゴール、ファインセーブ、分刻みのスリルあふれるプレーの数々を、子供たちは実戦さながらに楽しむことが出来るようになった。
名前をめぐる訴訟
しかし、法的な問題はないのであろうか。断りもなしに何百人もの有名選手の名前が商売の手段に使われ、量産された製品が多くの手に渡りコンピューターの画面に映し出される。選手は平気でいられるのであろうか。オリバー・カーンは違った。FIFAワールドカップ、ドイツ代表GKは、無許可で自分をモデルとした選手をキャラクターに使用したとして、コンピューターゲームメーカーを訴えている。
明白な侵害
カーンはEAスポーツに対し、75万ユーロ(約9,700万円)の損害賠償と商品の撤去を求め、企業を相手取ってハンブルグ地方裁判所に訴えを起こした。第1回公判において、FCバイエルン・ミュンヘンキャプテン側弁護士マティアス・プリンツは次のように証言した。「今回の様なケースは前例がない。ドイツの法廷では初のケースである。案件のゲームはオリバーの許可を得ることなく販売されていた。これは原告のプライバシーを侵害するものである。加えて、原告はゲームへの登場自体を拒否している」
部分的な合意
これまでに17万個以上の製品が販売され、EAスポーツは総額750万ユーロ(約9億6,800万円)を売り上げた。企業側は、ゲームに使用する選手名については、FIFAから使用の許可を取っていると主張している。更にFIFPro(国際プロサッカー選手組合)とも合意に至っているとしている。しかし、最も必要と思われる選手個人との接触は行われていない。
ドイツの憤慨
ドイツ・サッカー協会もカーンの名前が無許可で使用された点について遺憾の意を表明し、ドイツ代表チームのユニフォームが使用された点についても独自の法的手段の行使を検討中である。
権利概念の多様性
ロンドンに構えるローファーム、アシュースト・モリス・クリスプの著作権部門担当イアン・スターは、今回の係争に関して両者に対し同情的である。「問題は個人に関するプライバシーの概念は国ごとに異なるということだ。ヨーロッパ全土に通用する法律は存在しない。肖像権に関してほとんど規制をかけない国もあるし、規制の厳しい国もある」とuefa.comに対してコメントした。
複雑なケース
昨年F1レーシングドライバーのエディ・アーバインが、自分の顔を無許可で広告に使用したとして訴えを起こし勝っている。このケースは比較的判断しやすいものだが、複数の個人や団体が絡んでくる場合、事情は複雑になってくる。
法的解釈
「FIFAは明らかに独自の登録商標を保有しており、EAスポーツにその使用を許可しているものと思う。しかし、カーンは自分の名前と肖像は自分が適当と認めたもののみが使用出来ると考えており、その決定権を持つのは自分のみであると考えている。以前からの判断基準として、カーンがある特別な試合に出場しているのか、あるいはフットボールという競技全体の不特定な一部分に出場しているだけなのか、という違いに着目することが出来る」とスターは語った。
厄介な問題
スターは、いずれの側が勝つにしろ、コンピューターサッカーゲームの製作者は今回のカーンによるEAスポーツに対する訴訟に関心を示し、これを記憶に留めておくべきであると語った。「重要な点はどこで製品を販売するかではなく、どのチームの製品を製造するかである。カーンが勝った場合、製作者は彼の試合に出場する全選手について権利の所在を明らかにしなければならないのだから」
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◆ ナショナルチームのフーバーとクルーガーを移籍させる。
ドイツナショナルチームにいるフーバーがカーン、クルーガーがバラックだと思われます。この2人をメンバー登録で、バイエルン・ミュンヘンに登録しましょう。